FC2ブログ
03 «1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.» 05

使える差が出る録音・MIXテクニックBLOG

現役本職のミキサー「えむらじお」が真面目に教える録音・MIXテクニックです。

 

ベストな録音のための録音レベルの決め方とは。 

■良い音のスタートは録音に有り。録音が良ければMIXも簡単になる!


以前「こもらずすっきりした音質での録音」のためのテクニックを伝授しました。

おさらいすると「近接効果に注意してマイクと口の距離は15cm前後を目安に微調整!」というのが要点でした。



今回はレベル(音量)についてのお話です。


ニコニコ動画やYouTubeに作品をアップする場合も、マスターとなる作品はCDと同等かそれ以上の音質で制作するのが通常です。まず、みなさんの手近にあるCDについて少しお話しましょう。

言わずもがなCDには音がデジタルデータとして記録されています。CDの技術的品質に関わる規格は「レッドブック」という国際規格で定められ、音質に関わるビット深度、サンプリング周波数は「16bit、44.1KHz」と定められています。(難しいことは追々お話しますが、ビット深度、サンプリング周波数という言葉と、16bit、44.1KHzという数字は非常に大事なキーワードなので記憶に留めておいて下さいね〜!)

ですので宅録の際も、録音ソフトやレコーダーの設定で「16bit、44.1KHz」という条件で録音することで、CDと同じ土俵に立てる音質で音を記録できます!すごいね!CDとおんなじ音質で自宅録音とか、アナログのカセットテープしかなかった20年前には夢の様なお話でした。

ちなみに「16bit」というのが記録できる音の最大音量を表しています。第1回目で出てきたダイナミックレンジというやつです。CDのダイナミックレンジは16bit=96dBです。一番小さい音と一番大きい音の差が96dBまでの曲を(理屈上は)記録可能ということです。

数字とかめんどくさいので、日常感覚で言うと、ヒソヒソ声〜絶叫まで余裕で録音可能ということです。数字などは覚える必要はないのでとりあえず「へぇ〜」というぐらいで知っておいて下さい。



・・・さて。



実際の録音ですが、16bitで録音していれば理屈上はヒソヒソ声〜絶叫まで録音可能ですが、現実はそう甘くありません。

というのも、16bit録音では理屈上96dBのダイナミックレンジで音を扱えるのですが・・・・
Purchase and enjoy MagabloSM!
This content is a MagabloSM (pay-to-view).
Purchase this content to continue to read!
What is MagabloSM?
スポンサーサイト



Category: 録音基礎

tb -- : cm --   

最初の1本に最適なお勧めマイクとその理由 

前回はマイク選びの重要性についてお勉強しました。


・自分のボーカルキャラクターに合っていること。
・最終的なミックス工程を経た時に最適な結果を出してくれること。


この2点がマイク選びに重要だということが前回の記事でお分かりいただけたと思います。


では実際、数あるマイクメーカー、機種の中からどのマイクを選ぶのが良いでしょうか?

お金に糸目をつけないよ! ・・・と仰るのであればまずは1本、ボーカルレコーディングのド定番、「Neumann U87Ai」をオススメしましょう。約300,000円です♪


・・・といって、30万円ポンッと買ってしまえる人はそうそういないでしょうから、お小遣いでも何とか手の届く手頃価格で、最大のパフォーマンスを発揮してくれるマイクをご紹介したいと思います。

ちなみに前回記事でもチラッと登場した RODE NTなんちゃら。 あいつはあまりおすすめしません。
決して悪いマイクではないですが、多くの場合、決してボーカル向きとは言えない荒っぽい音に仕上がってしまうのは、いただけないマイクキャラなのです。

ググってみても素人の聞きかじったオススメでRODEとSM58しか選択肢のないファーストマイクのオススメ記事。

でも本職の人はしっています。そんなの選ばなくても他にいいのがあるじゃない・・・・って。

えらんではイケないマイクと、えらびたいマイクのそれぞれの理由を交えて、最初の1本に最適なマイクをご紹介したいと思います。
Purchase and enjoy MagabloSM!
This content is a MagabloSM (pay-to-view).
Purchase this content to continue to read!
What is MagabloSM?

Category: 未分類

tb -- : cm --   

【無料記事】機材の知識 第1回:マイク選びの重要性について 

皆さんは録音やmixの際どういった機材をお使いでしょうか。

最近はDAW(*1)の普及で、誰でも手軽に音を録音し、加工し、音楽制作を楽しむことができるようになりました。

(*1 Digital Audio Workstation の略。ニコ動ユーザーに有名な無料のAudacity、シェアウェアのReaperから、プロも使うCubaseやProtoolsなどPCで録音、編集、ミックスを行うことのできるソフトウエアの総称。)

昔は大きな立派なスタジオに行って、バカでかい大きなミキサーコンソールや、たくさんの高級アナログ機材を複雑に繋ぎ合せて使わないとできなかったミックスが、おうちのパソコンでも安価に手軽に遜色ないレベルで実現できるようになったんですから良い時代です。

▼SSL4000というこんなでっかいミキサーでMIXするのが十数年の当たり前でした。
MA330080.jpg

とは言え、きちんと録音したりmixを行うためには、機材を正しく理解し、自分の方向性に適した機材を、正しく使いこなすことが必要です。今回は録音やMIXに必須の機材の基本の「キ」を覚えておきましょう。



【機材の知識 第1回:マイク選びの重要性について】



マイクは、一番最初の音の入口になる道具。
人間で言えば耳、鼓膜に相当する超重要な道具です。

一口にマイクといっても、メーカーや機種によって音の傾向は様々。音が沈むような印象のマイクもあれば、ふんわりと毛布に包まれたようなあたたかい音のするマイク、弾けるように綺羅びやかな音のマイク・・・、と様々なキャラクターのマイクが有り、また値段も数千円から百万円を超えるような一財産になるようなマイクまでピンキリです。


面白いのは値段が高いからといって必ずしも良い音とは限らないこと。


ヘタに2万円そこそこのマイクよりも数千円のマイクで録音したほうがいい結果が得られたりすることもあるんです。
僕自身信じられないのですが、実際僕がMIXした女の子の中には、数千円のしょぼいパソコン用マイクの音質がバッチリはまっていて、完成した2MIX(完パケとも言います。完成品音源のこと。)は数十万円するマイクで録った音と言われても信じそうなものも有りました。

これはマイクに限ったことではありませんが、大事なのは自分の欲しいと思う音のキャラクターと機材のキャラクターが一致しているかどうかです。

プロの世界では、音の入口になるマイク選びで失敗すると、どんなに素晴らしい歌声や演奏も「失敗録音」になるといえるくらい重要な道具で、エンジニアは知識と経験とセンスで最適なマイクを選び録音に挑んでいます。



ちなみに知っている人も多いと思いますが、大きく分けてマイクには2種類があります。
「ダイナミック型マイク」 と 「コンデンサ型マイク」 という2つに分けられています。

どちらのマイクも「ダイアフラム(振動膜)が空気の振動を電気に変換しますが、ダイナミック型はダイアフラムが空気振動でぷるぷる動くのを、ダイアフラムにくっつけたコイルと磁石で「発電」させて電気に変換します。単純にダイアフラムが動かされた振れ幅が発電量に直結するので、ダイアフラムを動かす力が弱い極低音や、音の空気感を担うような高い音はあまり上手に拾えません。どうしても中域メインの音になりがちな構造的宿命です。

コンデンサ型はちょっと複雑で、ダイアフラム2枚を数ミクロンのごく狭い幅で向かい合わせて、ダイアフラムに電気を掛けて帯電させておきます。下敷きで髪の毛こすって静電気パチパチさせたのを2枚を向かい合わせる感じです。 そんな状態のダイアフラム2枚の距離が空気振動で少しでも変わると、帯電させた電気の量が変化するので、その電気の変化量を音の信号として直接とり出すので繊細な音を捉えられます。・・・が構造も回路も複雑になりお値段も少し高くなります。


マイクの構造とか原理とか難しい事はさておき、一般的には、吐息のような繊細な音のニュアンス感、音の解像度、鮮明感、感度などはコンデンサー型が圧倒的に有利です。 

しかしコンデンサ型はその一方でマイクを慎重に丁寧に扱わないと、ケーブル抜き差し時の電気的なショックで故障したり、振動や落下、湿気や濡れにも注意しないと、あっさりと故障したり、性能劣化してしまいます。

ダイナミック型は、音質のクリアさという面ではコンデンサ型には到底かなわないのですが、丈夫で、大音量や湿気にも耐えられ、迫力のある音を太くたくましく録音したいときには、コンデンサ型では難しいファットなサウンドを実現してくれます。また値段も比較的安価なものが多いのも特徴です。


ちなみにニコニコ動画などで歌い手さんたちに不動の人気を誇る2つのマイクがあります。

ダイナミック型マイクのワールドスタンダード「SHURE SM58」 と、コンデンサー型マイク市場に価格破壊を起こさせた「RODE NTなんちゃら」(1とか2とか)です。


▼左:SM58 右:NT1 ニコ動歌い手に絶大なる支持を得る2機種。
58.jpg NT1.jpg

SM58は、本当に世界的な大ヒットマイクで、1966年から半世紀近く経った今も「58の音」と言われ親しまれるほどに支持されている信頼の音質。どっしりと安定した明瞭でコシのあるサウンドが特徴です。

NTなんちゃらは、従来高価でなかなか値段の下がらなかったコンデンサー型マイク市場に衝撃的価格破壊を起こさせた黒船です。腐ってもコンデンサー型マイクなので極低い音から超高い音まで拾ってくれますし、SM58の2本分のお値段そこそこで買えるコンデンサーマイクなど無かった10年くらい前では「個人でコンデンサー型を持つなど物凄い夢が叶った!!」・・・と一躍もてはやされましたが、音は良くも悪くもエッジの立ったワイルドで荒っぽい音でほんとに粗野な音になります。個人的には全く歌声収録には向いてないマイクだと思います。


そして今回一番のぶっちゃけ話ですが、ダイナミックでもコンデンサーでも、全くの無加工でただ録音しただけの声はどのマイクでもそんなに大差がないと思ってください。ただマイクで拾っただけの無加工のサウンドなんて、どのマイク使っても皆平等に価値の無い凡庸な音です。ほんとに。しかもほとんどのマイクはどの機種の音なのか判別すらできないほどどれも大差のないつまらん音がします。(もちろん長年やってるとわかってきますよ)



ところが。



これをMIXし始めるとあら不思議。

あるマイクではどうMIXしても艶のある音にはならなかったのに、あるマイクでは艶っぽいを通り越してエロさがにじみ出てきて思わずニヤけてしまう(*´Д`)ハァハァ そんな現象にぶち当たるのです。


これはいわゆるバタフライエフェクトみたいなものだと思います。
最初の差は極小さいものであっても、MIXという作業を経るうちに極小さなその最初の差が大きな差となって現れてくるわけです。考えてみれば至極当然のことですが、真剣にマイクを使い分けて音を作るという経験をしたことがない人にこの差を理解しろという方が無茶なくらいに奥が深いのがマイク選びです。


次回は、歌い手に最適なお手頃マイクをご紹介いたします。

Category: 機材

tb 0 : cm 0   

歌い手必見。マイクの距離だけじゃなくて角度でも音は良くなる! 

前回は録音の基礎として、近接効果とその影響をお勉強しました。

近接効果は、音のモコモコ感の原因でもあり、また、逆手に取れば迫力を出すためのテクニックにもなるよ・・・っというお話でした! ちなみに近接効果をうまく活用できると、レコーディングだけでなく、迫力のメリハリを付けることができるのでライブパフォーマンスも上手になりますよ!


さて、今回はボーカル収録時のマイクの角度について。
リップノイズや音質に悩んでる歌い手さんは特に必見ですよー!


歌い手さんが録音した自分の声を聞きなおして悩むいくつかのケースを想定してみましょう。


1. なんかキンキン声でつらたん(´・ω・`)
2. モワモワした声でキレがない(´・ω・`)
3. リップノイズぺちゃぺちゃきもちわるい(´・ω・`)


よくあるのがこの3つじゃないでしょうか?
1は女性に多い悩み。2は男性や低いめの女性に多い悩み。3は男女共通の悩みですよね~。

この3つの悩みは、マイクのあて方である程度回避できるのです。

まずはこの図を見ていただきましょう!!
Purchase and enjoy MagabloSM!
This content is a MagabloSM (pay-to-view).
Purchase this content to continue to read!
What is MagabloSM?

Category: 録音基礎

tb -- : cm --   

【無料記事】録音した声がモコモコして不明瞭。ではまず録音を見なおそう! 

さぁ録音・MIXノウハウ伝授2回目にいらっしゃいませ。

今日は美しく声を録音するためのちょっとした知識とノウハウを、いくつか伝授したいと思います。

私の元によく寄せられる質問や相談の一番は 「声がこもってどうしようもないんですがどうしたら良いですか?」とか「声がこもるのはやっぱりコンデンサマイクでないとダメなんですか?(´・ω・`)」という「こもった音」に関するもの。

実際、そういった質問をされる方の録音を聞かせてもらうと、確かに声がこもっています。でも、こもってる音でもコンデンサマイクで録音された物も多いのです。つまり声がこもって録音されるのはマイクの種類のせいではなく、録音の仕方自体に問題があるんです。


☆ 声がこもるのは低い音の成分が異常に多いから


そういうことなんです。

スッキリシャッキリした録音と比べると、こもった録音には低い音の成分が異常に多く含まれていて、高い音の成分を覆い隠してしまっているのです。

-- 続きを読む --

Category: 録音基礎

tb 0 : cm 0   

【無料記事】まずは知っておきたい基礎知識・その1 

録音。 そしてMIX。


ニコニコ動画やYOUTUBEなどで、自分の声や作品を気軽に世界へ届けられる環境が整った昨今。「歌ってみた」やDTMでボーカロイドに歌わせたオリジナル曲を発表する人は日に日に増えているようです。

皆さんこんにちわ!えむらじおです。
普段は本業で吹き替えやアニメ、ゲームなどのアフレコミキサーをしたり、テレビや映画の音を録音したりミックスしたりしているのですが、ニコ生でも歌ってみたのMIXの様子を生放送したりしております。

このブログでは音に関わるクリエイティブな趣味をお持ちの皆さんに、正しい録音や、ミックス、マスタリングなど、他では誰も教えてはくれないあれこれを、現役エンジニアの私がこっそりと惜しみなく伝授するブログです。

お値段は記事単位課金で1本240円・・・缶ジュース2本分!!すこしお高いように感じるかもしれません。

でも録音やミックスの技術は年間200万円近い授業料で専門学校に行くか、スタジオで丁稚奉公のような修行をするかでしか得られないもの。それを月に最低3回、わかりやすく皆さんに伝授するためのお手数料だと思って許して下さい。

そのお代をいただく代わりに、ほんとうに役に立つノウハウをお裾分けします!

ライバルの同業者さんには知られたくないようなナイショのテクニックもお教えします。

専門学校で年間200万円近い授業料を払っても、実はあまり大したことは教えてもらえません。(これは大げさじゃなく本当。専門学校に行った多くの人が感じていることなんです)専門の関連書籍もあまり豊富とはいえず、「門外不出」となった音に関するテクニック。それを覚えていただいて、音の世界の楽しさ、音で伝える感動を一緒に体験しましょう!


■このブログを読む前に最低限知っておきたい専門用語集


録音やMIXはとくに難しいものではありません。ただどうしても専門技術ゆえに専門用語が多いので、その意味を知らないと説明の内容すらも把握できずチンプンカンプンになってしまいます。 

そこでまず最初は、録音やMIXなど、音を勉強する前に必要最低限知っておきたい専門用語をお勉強しましょう!

まず1回目は「音の大きさに関わる最低限知っておきたい専門用語集」です。

「レベルを制するものは音を制す!音はレベルに始まりレベルに終わる。」

この言葉を念仏のように唱えて座右の銘にして下さい。

それでは始めましょう!


コピー ~ WS000003  


【レベル】

音の大きさをレベルといいます。音量とかボリュームとも言いますがレベルというとプロっぽくてシャレオツです。単位はdB(デシベル)で、「ボーカルのレベル3デシ下げようか」とか「録音のレベル、オーバーしてるね」とかいいます。

ちなみにdBの単位にはいくつか種類があり、録音ソフトを使う上でよくお目見えするのは「dBFS」(デシベル・フルスケール)といいます。録音ソフトが録音できる最大の音量を0dBFSとして考えます。なんで最大なのにゼロなのかはまた別の機会にでも。


【基準レベル(リファレンスレベル)】

録音やミックスする際に、レベルオーバーで音割れしてしまわないよう、プロの世界では「このくらいのレベルを目安に録音しましょう」という決まりごとがあります。そのレベルのことを「基準レベル」と呼んでいます。基準レベルは音楽制作では-18dBFS、映画やテレビの音では-20dBFSです。

深夜にテレビ放送が終わった後「ぴーーーーーー・・・」という信号音が流れているのを聴いたことがありますか?あれはテレビの基準レベル信号を-20dBFSの大きさで流している音です。放送局やスタジオではあの信号を基準にして、メーターを見ながらつないだ機材のレベルを合わせていくことで、各機材を音が通った時に、大きすぎず小さすぎず適切なレベルで音が通過するので、レベルオーバーで音が割れるという事故がなくなります。

【ヘッドルーム】

録音するソフトや機材は、無限に大きな音を録音できるわけではなくて、音割れせずに録音できる大きさに限界があります。そこでさっき出てきた基準レベルを目安に録音するのですが、音がレベルオーバーで割れてしまうまでの余裕幅をヘッドルームといいます。略して「ヘッド」という時もあります。

例えば、床から天井までが2mのお部屋に身長170cmの人が立っているとき、ヘッドルームは30cmです。190cmの人ならヘッドルームは10cmです。でも205cmの身長の人が入ってきたらヘッドルームを超えてしまってレベルオーバー・・・! という例えが分かりやすいですね!

なので、レベルが大きくて音割れの危険があるシチュエーションで「ヘッドルームに余裕が無い」とか「音割れしそうだからもっとヘッドに余裕持たそうか」という会話になります。


【ダイナミックレンジ】

扱う一番小さい音から一番大きい音までの音量幅のことをダイナミックレンジといいます。

一般的にクラッシック音楽などは、1曲中の小さい音と大きい音との差が大きいものが多くダイナミックレンジが広いと言われます。同様に映画の音声もダイナミックレンジが広く、アクションシーン等と比べて静かなシーンではほとんど無音だったりします。

一方AKB48などの音楽ではダイナミックレンジは非常に狭く、音が小さい箇所と大きい箇所の差がホトンドありません。テレビのバラエティ番組もダイナミックレンジは狭いです。

ダイナミックレンジがあまりにも広すぎると耳が音量差についてゆけず聴き疲れしますし、かといってあまりに狭いと音の躍動感が損なわれてしまうので、適度なダイナミックレンジを確保することが重要です。

【S/N比】

「えすえぬひ」と読みます。「欲しい音(Signal)とノイズ(Noise)の比率」のことです。

例えば、ボーカルを録音したい時、すぐ近くでテレビをつけたりエアコンをつけていたとします。録音したい欲しい音は「ボーカル」だけですが、テレビやエアコンがついているとそれらの「欲しくない音」、つまりノイズも一緒に録音されてしまいます。この「欲しい音」と「ノイズ」の割合をS/N比と言います。ノイズが多いとき「えすえぬが悪い」とか「えすえぬが低い」と言うとプロっぽいです。逆にノイズが無くてクリアな音には「えすえぬが良い」とか「えすえぬが高い」といっておくとオシャンティーです。

テレビやエアコンの音ばかりがノイズというわけじゃなく、機材自体の性能が悪いと部屋がどれだけ静かでも「シャー・・・」とか「ぶーん・・・・」とか「じりじりじり・・・・」といったノイズが入ってしまいます。そういったあらゆるノイズと、欲しい音の比率は全てS/N比と言う言葉で表します。

(機材のスペックなどはS/N比を「S/N比 90dB以上」などと数字で表します。数字が大きいほど高性能です。ちなみにFMラジオ放送を良好に受信している時のS/N比が約60dB程度と言われていますので、S/N比に関しては実用上では60dB以上が目安だと個人的には思います。)




さぁ、第1回目のノウハウ伝授、いかがだったでしょうか。

正しい録音、MIXを知るための基本知識を今回は伝授させてもらいました。

実はもう今回だけで音に関するノウハウの核心の9割をバラシてしまったことになります。

それくらいにレベルを管理することが音を良くするためには重要なのです。

欲しい音のレベルを最大限に。不要な音を最小限に。

実はこれが録音やMIXの最重要事項なんです。

次回は実際に美しく声を録音するためのマイクの使い方を1つ伝授しましょう!

Category: 基礎知識

tb 0 : cm 1