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使える差が出る録音・MIXテクニックBLOG

現役本職のミキサー「えむらじお」が真面目に教える録音・MIXテクニックです。

 

【無料記事】録音時の大事な「返りモニター」のお話。 

今回は、「録音時のモニタリングについての話題を・・・」と、読者の せらふ さんからのリクエストをいただきましたので、「歌ってみた」を自宅で録音している歌い手さんに読んでいただきたい 「返しモニタリング」(以下「返し」) を正しくおこなう環境についてのお話です。

▼スタジオではCueボックスにヘッドホンを挿し、好みのバランスでモニターする。

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宅録環境を整える際、意外と忘れられがちなのが、リアルタイムに自分の声や演奏・オケなどをヘッドホンでモニタリングする「返しモニタリング」の環境です。自分が今発している声をオケと比較し、正しくピッチやリズムをとって歌うために重要な要素ですから妥協してはいけない環境です。

商用レコーディングスタジオなど、きちんと設備の整った環境では「Cue」「返し」などと呼ばれ、演者が聴きたい音をストレス無くモニターしてパフォーマンスに100%集中できるようなシステムが組まれています。

マイクやインターフェイスなどと比べると、返しモニターの環境については語られているのを見かけることはあまりにも少ないようです。 しかし、返しの環境というのはマイクやインターフェイスと同じか、それ以上に大事な環境だといって差し支えない重要な環境です。


歌い手さんが返しを聞く理由は

 ・オケを聴く
 ・自分の声を聴く


という大きく2つの理由からです。


返しの環境が良くないと、

 ・オケが聞こえない
  →正しいリズムやピッチがわからないのでオンチになる
  →オケの世界に入り込めないので感情表現が不足する

 ・自分の声が聞こえない

  →自分の発している声がわからないのでオンチになる
  →ノイズが入ったりレベルオーバーで歪んでも気づかない

という悲惨な結果になります。


要するに、返しモニターが悪いとオンチになる可能性が高いわけです。


ボーカル録音時は「オケ」と「自分の出している声」をバランスよく、十分な音量でモニタリングする必要があります。

好みや慣れの問題もありますが、十分な音量の1つの目安として、モニター中に自分の声が骨伝導(※1)で聞こえてくるようではまだまだ返しの音が小さいといえるでしょう。「マイクを通って録音されている音」を確認する必要があるので、骨伝導で伝わる音を聞いているようではモニターレベルが小さいといえるわけです。また、骨伝導の声が聴こえるようでは、大きな声で歌ったとき自分の声でオケが聞こえなくなりがちですので気をつけましょう。

※1 骨伝導:耳をふさいでも自身が発した声が頭蓋骨を伝わって直接鼓膜へ届き聴こえる現象。)


とにかく良いパフォーマンスを得るためにも歌い手さんは「大きな音」で返しをモニターを聴くようにしましょう。
十分な音量で正しい返しモニターをすることで

 ・リズム感が良くなる
 ・ピッチが安定する
 ・とにかくいろいろと気づくことが増える!!!


という良い効果があります。



ところが・・・・


歌い手さん達に一番普及していると思われるお値段1~2万円前後のオーディオインターフェイスでは、レベルオーバーで音割れしないようヘッドルームを十分確保した録音をしていると、内蔵のヘッドホンアンプが貧弱なために、返しモニターに十分な音量が得られない事が多いようです。



そこでおすすめしたいプラスワンの機材が、「ヘッドホンアンプ」です。

インターフェイス内蔵の貧弱なヘッドホンアンプでは音量不足な人にオススメです。
十分な音量でヘッドホンを駆動するための強力なアンプ回路がヘッドホンアンプの正体。
ヘッドホンアンプを用意することで、ヘッドホンの性能に左右されず大きな音でモニタリングすることが可能です。

ここでは大きな音量でモニターすることが1番の目的なので、さほど高価なヘッドホンアンプは必要ありません。

▼PRESONUS / HP4
http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.asp?Item=590^HP4^^

▼ART / HeadAmp4
http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.asp?Item=147^ACHA4^^

▼SAMSON / S-AMP
http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.asp?Item=639^SAMP^^



またこれは使うヘッドホンについてですが、やはり録音に適したヘッドホンを使って欲しいと思います。

例えば、録音時に開放型のヘッドホンを使ってしまってはモニターしている音が盛大に漏れてしまうので、録音結果に影響するだけでなく「キーィィィン!!」というハウリングの原因になります。必ず密閉型のヘッドホンを使いましょう。

録音に適したヘッドホンというのは

・モニター時に重要な帯域がバランスよく聴こえる
・大音量でも音が歪みにくい
・密閉型で音漏れしにくいもの
・長時間でも疲れない装着感
(これ結構重要)

どのヘッドホンを使えばいいのかわからない人はとりあえず SONY MDR-CD900ST という世界標準なヘッドホンを使っておけばいいと思います。

▼SONY MDR-CD900ST スタジオに行けば必ずある定番モニターヘッドホン
http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.asp?Item=680^MDRCD900ST^^

IMG_9559.jpg 


近年はヘッドホンにこだわる人も増え、ネット上のレビューなどでもしたり顔でMDR-CD900STの音質に不満を唱える人が増えていますが、そもそもMDR-CD900STというのは一般人が音楽を楽しむためのリスニング用ヘッドホンではなく、エンジニアやアーティストがスタジオで録音する際に失敗しないモニタリングをするために開発された業務用モニターヘッドホンなので、そういった評価は全く的外れな評価。気にするに値しません。用途が違うのです。MDR-CD900STは録音時のモニター用ヘッドホンとして必要な性能を十分に備えているのです。


以上、今回は意外と見落としがちな録音時の「返しモニタリング」についてのお話でした。







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Category: 基礎知識

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Janre: 音楽

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ボーカルをコンプ→EQの順で処理する極意!  

前回はボーカルを EQ>コンプ の順で処理する理由とその極意についてお話しました。

ボーカルを「EQ>コンプ」の順で処理する重要性と活用法が、ボーカルを素材として100%活かすテクニックだとすれば、今日お話する「コンプ>EQ」の順による処理は、素材の魅力をミックスの中で200%まで引き上げるテクニックです。

オケに負けないボーカルをコンプで作るだけでは得られない生々しく活々とした質感を、確実にミックスに落とし込むにはどういう点に気をつけて作業すれば良いのかなど、実践的な手順を交えて解説します。


▼ダイナミック型マイクのAUDIX OM6で筆者がMIXした例。このぐらいは可能になる。



EQ>コンプ や コンプ>EQ の概念を理解してテクニックをしっかりと身につければ、ダイナミック型マイクでもこのぐらいの空気感を出すことはできるようになるはずです。

前回記事(こちら)と合わせてお読みいただくと、より深くミックスを理解できるように構成しておりますので、前回記事もよろしくお願いいたします。
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EQ→コンプの順でボーカル処理する極意! 

前回までの記事では、コンプとEQの基本をお勉強していただきました。

今回は、今日までに覚えた基礎を活かして、コンプとEQでボーカルを綺麗に仕上げる実践をしてみましょう。

ミックスダウンが上手なミキサーはコンプとEQの組み合わせを調整することで、音を最適なバランスに保ちながら立体的配置を行っています。

今回は、特にボーカルについて、EQ>コンプの順で処理するパターンについてのお話です。


・ なぜ、EQ>コンプの順なのか
・ コンプ>EQではダメなのか
・ このテクはどういう効果があるのか


操作をする時にどういう点に気をつけて耳をもっていくかの実践的な話を交えながら、コツを詳しく解説します。
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