MS処理で作るプロ並みのミックス仕上げ徹底解説講座!
今回はTwitterで次のネタは何がいいか聞いてみたところ、結構反応が多かった「MS処理」についてのお話です。
通常のミキシングでは、リバーブ、ディレイ、その他フェイザーなどのエフェクターを使っても、得られるステレオの広がり感には限界があります。
特にDTMのような打ち込み音楽では元々の音源に抑揚や位相差成分が乏しいため、奥行き感や広がり感にかける平坦なミックスになりがちです。
またボーカルのミックスにおいても、声が埋もれているわけでもないのにボーカルの音像が細く、存在感に欠けることがあります。
それは、通常のミキシングでは音量や音圧といった「音の大小」のしかコントロール出来ないからなのです。
しかし、MS処理をきちんと理解してミックスやマスタリングに取り入れることで、ボーカルとオケの存在感を自由にコントロールできるようになります。
MS処理でボーカルの存在感をコントロールできるようになると、無駄なコンプレッションをせずに自然にボーカルの音像を大きくしたり、ダンゴになってゴチャついていたオケのミックスに広がりと楽器の分離を持たせる事ができるようになります。
▼上手なMS処理で可能になるまとまったミックス

今回はこの魔法のような特殊なテクニック「MSマトリクス処理」についてとっておきのスペシャルテクニックをお教えしたいと思います。
【本記事内容おしながき】
■MS処理でなにが便利になるの?
■MS処理をする前に知っておきたい最低限の予備知識
その1 Mとはなんぞ?
その2 Sとはなんぞ?
その3 しっかり理解したい人向けMSマトリクス原理の解説
その4 MとSの比率は自由に
その5 MとSに分けられるメリットと応用方法
その6 失敗しないMS処理に便利なツールたち
記事最後にはラフミックス、2mix音源、そして今回ご紹介したテクニックでマスタリングした音の3つをを比較できるサンプルサウンドもありますのでぜひ聞いてみてください!
「MS処理」という、数年前まではあまり聞くことのなかった処理。
元々は「MSマトリクス方式」というマイクのセッティングと録音の方法が原点です。
通 常、最もシンプルなステレオの音声録音は、マイク2本を適度な距離に置き、いわば右耳と左耳に見立てて録音することでステレオの音を実現していました。こ の録音方式を「LRステレオ方式」と言います。LR方式は最も単純で明快なステレオ録音方式ですが、マイクの向いている角度や、2本のマイクの距離によっては、マ イクの間に位置している真ん中の音をうまく録音できない「中抜け」といわれる大きな欠点があります。
そこで、真ん中の音(Mid成分:単指向性)を捉えるマイクと、空間全体の響き(Side成分:双指向性)を捉えるマイクの2本で空間を捉えて、MとSの信号からステレオを取り出そうとしたのが「MSステレオ方式」です。
▼FOSTEXのMS集音マイクのダイアフラム(振動板)の配置に注目
下のM用は正面を向き、上のS用は90度横を向いているのがわかる
MS 方式で録音されたMとSの音を、そのまま右と左のスピーカーから出して聞いてもバランスの悪い気持ちの悪い録音に聴こえるだけでさっぱりステレオにはなり ませんが、MとSをある方法で加工すると中抜けのない素晴らしいステレオの音が取り出せます。それが「MSマトリクス処理」です。今ではミックスやマスタリングでも使われるMSマトリクス処理ですが・・・(続きは購読にて)
通常のミキシングでは、リバーブ、ディレイ、その他フェイザーなどのエフェクターを使っても、得られるステレオの広がり感には限界があります。
特にDTMのような打ち込み音楽では元々の音源に抑揚や位相差成分が乏しいため、奥行き感や広がり感にかける平坦なミックスになりがちです。
またボーカルのミックスにおいても、声が埋もれているわけでもないのにボーカルの音像が細く、存在感に欠けることがあります。
それは、通常のミキシングでは音量や音圧といった「音の大小」のしかコントロール出来ないからなのです。
しかし、MS処理をきちんと理解してミックスやマスタリングに取り入れることで、ボーカルとオケの存在感を自由にコントロールできるようになります。
MS処理でボーカルの存在感をコントロールできるようになると、無駄なコンプレッションをせずに自然にボーカルの音像を大きくしたり、ダンゴになってゴチャついていたオケのミックスに広がりと楽器の分離を持たせる事ができるようになります。
▼上手なMS処理で可能になるまとまったミックス

今回はこの魔法のような特殊なテクニック「MSマトリクス処理」についてとっておきのスペシャルテクニックをお教えしたいと思います。
【本記事内容おしながき】
■MS処理でなにが便利になるの?
■MS処理をする前に知っておきたい最低限の予備知識
その1 Mとはなんぞ?
その2 Sとはなんぞ?
その3 しっかり理解したい人向けMSマトリクス原理の解説
その4 MとSの比率は自由に
その5 MとSに分けられるメリットと応用方法
その6 失敗しないMS処理に便利なツールたち
記事最後にはラフミックス、2mix音源、そして今回ご紹介したテクニックでマスタリングした音の3つをを比較できるサンプルサウンドもありますのでぜひ聞いてみてください!
「MS処理」という、数年前まではあまり聞くことのなかった処理。
元々は「MSマトリクス方式」というマイクのセッティングと録音の方法が原点です。
通 常、最もシンプルなステレオの音声録音は、マイク2本を適度な距離に置き、いわば右耳と左耳に見立てて録音することでステレオの音を実現していました。こ の録音方式を「LRステレオ方式」と言います。LR方式は最も単純で明快なステレオ録音方式ですが、マイクの向いている角度や、2本のマイクの距離によっては、マ イクの間に位置している真ん中の音をうまく録音できない「中抜け」といわれる大きな欠点があります。
そこで、真ん中の音(Mid成分:単指向性)を捉えるマイクと、空間全体の響き(Side成分:双指向性)を捉えるマイクの2本で空間を捉えて、MとSの信号からステレオを取り出そうとしたのが「MSステレオ方式」です。
▼FOSTEXのMS集音マイクのダイアフラム(振動板)の配置に注目
下のM用は正面を向き、上のS用は90度横を向いているのがわかる

MS 方式で録音されたMとSの音を、そのまま右と左のスピーカーから出して聞いてもバランスの悪い気持ちの悪い録音に聴こえるだけでさっぱりステレオにはなり ませんが、MとSをある方法で加工すると中抜けのない素晴らしいステレオの音が取り出せます。それが「MSマトリクス処理」です。今ではミックスやマスタリングでも使われるMSマトリクス処理ですが・・・(続きは購読にて)
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Category: MIXテクニック
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