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使える差が出る録音・MIXテクニックBLOG

現役本職のミキサー「えむらじお」が真面目に教える録音・MIXテクニックです。

 

【無料記事】まずは知っておきたい基礎知識・その1 

録音。 そしてMIX。


ニコニコ動画やYOUTUBEなどで、自分の声や作品を気軽に世界へ届けられる環境が整った昨今。「歌ってみた」やDTMでボーカロイドに歌わせたオリジナル曲を発表する人は日に日に増えているようです。

皆さんこんにちわ!えむらじおです。
普段は本業で吹き替えやアニメ、ゲームなどのアフレコミキサーをしたり、テレビや映画の音を録音したりミックスしたりしているのですが、ニコ生でも歌ってみたのMIXの様子を生放送したりしております。

このブログでは音に関わるクリエイティブな趣味をお持ちの皆さんに、正しい録音や、ミックス、マスタリングなど、他では誰も教えてはくれないあれこれを、現役エンジニアの私がこっそりと惜しみなく伝授するブログです。

お値段は記事単位課金で1本240円・・・缶ジュース2本分!!すこしお高いように感じるかもしれません。

でも録音やミックスの技術は年間200万円近い授業料で専門学校に行くか、スタジオで丁稚奉公のような修行をするかでしか得られないもの。それを月に最低3回、わかりやすく皆さんに伝授するためのお手数料だと思って許して下さい。

そのお代をいただく代わりに、ほんとうに役に立つノウハウをお裾分けします!

ライバルの同業者さんには知られたくないようなナイショのテクニックもお教えします。

専門学校で年間200万円近い授業料を払っても、実はあまり大したことは教えてもらえません。(これは大げさじゃなく本当。専門学校に行った多くの人が感じていることなんです)専門の関連書籍もあまり豊富とはいえず、「門外不出」となった音に関するテクニック。それを覚えていただいて、音の世界の楽しさ、音で伝える感動を一緒に体験しましょう!


■このブログを読む前に最低限知っておきたい専門用語集


録音やMIXはとくに難しいものではありません。ただどうしても専門技術ゆえに専門用語が多いので、その意味を知らないと説明の内容すらも把握できずチンプンカンプンになってしまいます。 

そこでまず最初は、録音やMIXなど、音を勉強する前に必要最低限知っておきたい専門用語をお勉強しましょう!

まず1回目は「音の大きさに関わる最低限知っておきたい専門用語集」です。

「レベルを制するものは音を制す!音はレベルに始まりレベルに終わる。」

この言葉を念仏のように唱えて座右の銘にして下さい。

それでは始めましょう!


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【レベル】

音の大きさをレベルといいます。音量とかボリュームとも言いますがレベルというとプロっぽくてシャレオツです。単位はdB(デシベル)で、「ボーカルのレベル3デシ下げようか」とか「録音のレベル、オーバーしてるね」とかいいます。

ちなみにdBの単位にはいくつか種類があり、録音ソフトを使う上でよくお目見えするのは「dBFS」(デシベル・フルスケール)といいます。録音ソフトが録音できる最大の音量を0dBFSとして考えます。なんで最大なのにゼロなのかはまた別の機会にでも。


【基準レベル(リファレンスレベル)】

録音やミックスする際に、レベルオーバーで音割れしてしまわないよう、プロの世界では「このくらいのレベルを目安に録音しましょう」という決まりごとがあります。そのレベルのことを「基準レベル」と呼んでいます。基準レベルは音楽制作では-18dBFS、映画やテレビの音では-20dBFSです。

深夜にテレビ放送が終わった後「ぴーーーーーー・・・」という信号音が流れているのを聴いたことがありますか?あれはテレビの基準レベル信号を-20dBFSの大きさで流している音です。放送局やスタジオではあの信号を基準にして、メーターを見ながらつないだ機材のレベルを合わせていくことで、各機材を音が通った時に、大きすぎず小さすぎず適切なレベルで音が通過するので、レベルオーバーで音が割れるという事故がなくなります。

【ヘッドルーム】

録音するソフトや機材は、無限に大きな音を録音できるわけではなくて、音割れせずに録音できる大きさに限界があります。そこでさっき出てきた基準レベルを目安に録音するのですが、音がレベルオーバーで割れてしまうまでの余裕幅をヘッドルームといいます。略して「ヘッド」という時もあります。

例えば、床から天井までが2mのお部屋に身長170cmの人が立っているとき、ヘッドルームは30cmです。190cmの人ならヘッドルームは10cmです。でも205cmの身長の人が入ってきたらヘッドルームを超えてしまってレベルオーバー・・・! という例えが分かりやすいですね!

なので、レベルが大きくて音割れの危険があるシチュエーションで「ヘッドルームに余裕が無い」とか「音割れしそうだからもっとヘッドに余裕持たそうか」という会話になります。


【ダイナミックレンジ】

扱う一番小さい音から一番大きい音までの音量幅のことをダイナミックレンジといいます。

一般的にクラッシック音楽などは、1曲中の小さい音と大きい音との差が大きいものが多くダイナミックレンジが広いと言われます。同様に映画の音声もダイナミックレンジが広く、アクションシーン等と比べて静かなシーンではほとんど無音だったりします。

一方AKB48などの音楽ではダイナミックレンジは非常に狭く、音が小さい箇所と大きい箇所の差がホトンドありません。テレビのバラエティ番組もダイナミックレンジは狭いです。

ダイナミックレンジがあまりにも広すぎると耳が音量差についてゆけず聴き疲れしますし、かといってあまりに狭いと音の躍動感が損なわれてしまうので、適度なダイナミックレンジを確保することが重要です。

【S/N比】

「えすえぬひ」と読みます。「欲しい音(Signal)とノイズ(Noise)の比率」のことです。

例えば、ボーカルを録音したい時、すぐ近くでテレビをつけたりエアコンをつけていたとします。録音したい欲しい音は「ボーカル」だけですが、テレビやエアコンがついているとそれらの「欲しくない音」、つまりノイズも一緒に録音されてしまいます。この「欲しい音」と「ノイズ」の割合をS/N比と言います。ノイズが多いとき「えすえぬが悪い」とか「えすえぬが低い」と言うとプロっぽいです。逆にノイズが無くてクリアな音には「えすえぬが良い」とか「えすえぬが高い」といっておくとオシャンティーです。

テレビやエアコンの音ばかりがノイズというわけじゃなく、機材自体の性能が悪いと部屋がどれだけ静かでも「シャー・・・」とか「ぶーん・・・・」とか「じりじりじり・・・・」といったノイズが入ってしまいます。そういったあらゆるノイズと、欲しい音の比率は全てS/N比と言う言葉で表します。

(機材のスペックなどはS/N比を「S/N比 90dB以上」などと数字で表します。数字が大きいほど高性能です。ちなみにFMラジオ放送を良好に受信している時のS/N比が約60dB程度と言われていますので、S/N比に関しては実用上では60dB以上が目安だと個人的には思います。)




さぁ、第1回目のノウハウ伝授、いかがだったでしょうか。

正しい録音、MIXを知るための基本知識を今回は伝授させてもらいました。

実はもう今回だけで音に関するノウハウの核心の9割をバラシてしまったことになります。

それくらいにレベルを管理することが音を良くするためには重要なのです。

欲しい音のレベルを最大限に。不要な音を最小限に。

実はこれが録音やMIXの最重要事項なんです。

次回は実際に美しく声を録音するためのマイクの使い方を1つ伝授しましょう!

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Category: 基礎知識

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コメント

参考になります!
できれば「次回」へのリンク貼っといてほしいな~

#- | URL | 2013/07/30 09:07 [edit]

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